- フェヌグリークについて
フェヌグリーク(Fenugreek)と言ってもその植物を知っている人はほとんどいないと言っても過言ではないでしょう。しかし、その匂いを嗅ぐと、「この匂いを嗅いだことがある」と100%の人が答えるでしょう。そうです。フェヌグリークは、日本人の大好きなカレーの主原料で、あのカレーの香りの基になっている植物です。ですから、日本人にとってフェヌグリークは、本当に身近な植物と言えます。
フェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum)は、1年草のマメ科の植物で地中海地方が原産地で古くから中近東、アフリカ、インドで栽培され食用や薬用に用いられてきました。現在では、世界中で栽培されています。この植物は、無造作に枝分かれしながら60cmぐらいまでまっすぐに成長し、枝には三つ葉の葉を付け、小さな白い花を咲かせます。成長していくと曲がってとがったほっそりした鞘ができ、その中に直径3-4mm黄褐色で真中に深い溝のある菱形の種子が10-20個入っています。
これだけよくカレーを食べるのにフェヌグリークは、日本では栽培されていません。しかし、「コロハ」と言う日本名が有ります。多分、中国名「胡廬巴」からそう呼ばれたのだと思います。
フェヌグリークは、中近東、アフリカ、インドなどでいろんな利用法で食用されています。フェヌグリークを発芽させ、その若葉をもやしとして食べていますし、更に成長したものは野菜として料理に利用されています。又、生育した全草は、大豆と同じ組成を持っており、良質の飼料として家畜に使用されています。しかし、最も利用されているのは、種子で、カレーなどの香辛料として使われている他、インドの有名な調味料のチャットネの主原料として使われています。フェヌグリークは、又昔から民間薬として滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としても使われてきました。特にインドや中近東では、催乳作用を持っていると考えられていますのでますので授乳期の女性が特に食べる習慣があります。最近では、欧米などでは、バストを大きくする目的で健康食品として飲まれるケースが多くなっております。これらは、フェヌグリーク種皮に含まれるステロイドサポニンが女性ホルモンの前駆物質で、体内で女性ホルモンに変わり、バストを大きくしたり、母乳の出を良くしたりするためだと言われています。
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- フェヌグリーク胚乳(ガム)について
フェヌグリークガラクトマンナン
フェヌグリークガムの持つ薬効
ガラクトマンナンには水に溶かした際に粘度を増加させる性質があり、これが物の形を作るのに役立ちます。ミルクに、ガラクトマンナンを入れますとアイスクリームになりますし、ココアにガラクトマンナンを入れますとチョコレートになります。小麦粉に入れてラーメンを作りますと腰のあるラーメンが出来ます。このように水に溶かすと粘度を増加させる物質を増粘剤と呼んでおります。
同じガラクトマンナンから出来ていて増粘剤として使用されているものに、グアーガムやローカストビーンガムなどがあります。これらのガムもフェヌグリークと同じマメ科の植物の種子から得られるもので、フェヌグリークとは、兄弟のような関係にあります。しかし、全く同じではなく、少しずつ性質が異なります。その違いは、これらのガムの化学構造の違いからきています。フェヌグリークガムのガラクトースとマンノースの割合は、1:1であるのに対して、グアーガムは、1:2、ローカストビーンガムは、1:4とガラクトースの割合が少なくなっていきます。
このようにガラクトースの割合が少なくなるにつれて水に対する溶解性が悪くなっていきます。ガラクトースの無い100%マンナンは水には全く溶けません。それは、側鎖のガラクトースが、マンナンの高分子を長く伸ばし、水に不溶の結合物になるのを防いでいるからです。その為、ガラクトースを最も多く含むフェヌグリークガムは、グアーガムやローカストビーンガムに比べて、優れた溶解性と分散性を持っており、長時間安定したコロイドを形成いたします。電解質を加えると、ほんの僅か粘性は低下しますが、pHに対しては、安定していて粘度に変化は起こりません。ガラクトースは、親水性で、マンナンが、疎水性であることは、界面活性作用をもっていることになりますので、すなわち水と油を混ぜ合わせる乳化剤としての作用があります。油を水に溶かし、更に粘度を増加させ、水性コロイドを形成することは、油の粒子を適度に分散させ、引っ付くことを防ぎますので、油が分散した状態を長期間保つことが出来ます。このような性質を持っている物質を安定化剤と呼んでいます。フェヌグリークガラクトマンナンは、増粘剤として作用し、乳化剤として作用することで、食品などの安定化剤としても使うことが出来ます。
このように、フェヌグリークガムは,従来使われていたガムに比べて優れた物性を持っていますが、更に、面白いことは,ガラクトースの割合が大きくなるに従って、血糖降下作用やコレステロール降下作用が強くなることです。言い換えれば、フェヌグリークガムは、薬効を持つ天然食品添加物といえます。
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フェヌグリークガムの摂取量昔から民間薬として使われていたのですが、最近になって特に注目されるようになったのは、フェヌグリークガムの糖尿病に対する効果です。この数年間の間でフェヌグリーク種子粉末を配合した食物を取ると確実に血糖値が減少することが動物実験からも人の臨床試験からも確かめられたからです。更に、フェヌグリーク種子は、血液中のコレステロールや脂質を低下させたり、肝臓でのコレステロールの生合成を抑制する作用があることが解ってきました。多くの研究の結果、これらの作用を引き起こす物質は、種子の胚乳(フェヌグリークガム)に含まれるガラクトマンナンによることが判明しました。食物繊維と呼ばれる多糖類は、だいたいコレステロールを低下させる作用を持っているのですが,フェヌグリークガムは,更に血糖値を低下させる作用を持っているのが大きな特徴です。
フェヌグリーク種子を糖尿病や高コレステロール血症に使用する場合、多く取れば取るほど効果が高まることが解っていますが、フェヌグリーク種子は、味も苦く、独特のにおいを持っておりますので、種子を粉末にして多量に摂取することは困難でした。しかし、エアーグリーンでは、種子に25%しか含まれていない胚乳だけを取り出すことに成功しました。出来たのが、胚乳粉末です。このフェヌグリーク胚乳(ガム)粉末には、苦い、匂いのある種皮部分が含まれていませんので、味も匂いもありませんので、誰でも飲むことが出来ます。更に、エアーグリーンでは、胚乳からさらに精製して無味無臭のフェヌグリークガラクトマンナンだけを抽出することにも成功しています。
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ガラクトマンナンの作用規序フェヌグリークガムは、無害な物質ですので、摂取量に制限はありません。臨床試験では、ガム1.25g(種子として5g)で、血糖降下作用やコレステロール低下作用が現れていますが、治療目的でガム7.25g(種子として30g)を摂取している場合もあります。一般的には、胚乳粉末として6g前後、精製ガム粉末として5g前後摂取するのが効果的と考えられます。動物実験では、人が食べる量に換算して120g/日の量を投与しても安全であることが確認されています。
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フェヌグリークガムのその他の効果ガラクトマンナンが、グルコースの腸管からの吸収を阻害していることは、動物実験で確かめられております。なぜ、人が消化吸収できないガラクトマンナンを摂取するだけで血液中のコレステロールが低下し、更に肝臓でのコレステロールの合成まで低下するのかまったく解っておりません。
一般的には、食物繊維により腸内粘度が増加してコレステロールを吸着して糞便として排泄するのでコレステロールの吸収が押えられて血中のコレステロール濃度が低下すると言われておりますが、それだけでは、肝臓でのコレステロール合成まで低下することを説明できません。
学説としては、ガラクトマンナンは、腸内細菌の栄養物になり、腸内細菌が繁殖するときにグルコースを分解して、揮発性脂肪酸に代えるために糖の吸収が少なくなり、更にそれらの脂肪酸が血液中に吸収され、コレステロールの合成を阻害するとか、ガラクトマンナンが腸管壁に影響を与えて、腸管壁から発生するホルモンや酵素を増加させ、それらのホルモンや酵素が、肝臓でのコレステロール合成や糖の吸収に影響を与えているなどが立てられていますが、どのように作用しているのかは、まだ十分に解っていません。オリゴ糖によりビフィズス菌が増加するように、ガラクトマンナンで繁殖する菌がこれらの作用に関係している可能性は大きいと思われます。
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フェヌグリークガラクトマンナンは、食物繊維ですので、膨張性の下剤としての作用ももっており、便秘症の人にも有効です。さらに、コレステロールの低下とともに、トリグリセライドなどの血中脂質の減少作用もあります。血糖低下作用を見るための各種実験では、同時に体重の低下も観察されていますので、長期的に摂取しますと体重の減少が見込めます。その為、各種食べ物に配合することでダイエット食品を作ることが可能です。
この項目の説明を閉じる - フェヌグリーク種子について

種子を利用する場合通常は、種子をそのまま粉末にするか、焙煎して粉末にして料理などに使われております。しかし、種子の粉末は、味は苦く、香りは強烈な為、その使用は、カレーなどの香辛料の強い特殊な料理に限られてきました。欧米や日本では、フェヌグリークを通常の料理にはまったく使いません。
しかし、最近になっていろんな研究の結果、フェヌグリーク種子に含まれる物質が、食品、化粧品、医薬品、工業原料として有望であることが解ってきました。それで、エアーグリーンでは、フェヌグリーク種子を食品材料と考えるのではなく、食品材料の為の原料として考え、フェヌグリークから得られる有用物質の商業化の研究を進めております。
現在進めておりますフェヌグリーク種子の利用方法には、種皮を利用する方法と胚乳を利用する方法の2つに分かれます。種皮には、フェヌグリークの香料成分(カレーの香り)、サポニン、タンパクなど多くの栄養成分が多く含まれていて、着香料、乳化剤、タンパク質原料として利用可能です。胚乳には、ガラクトマンナンという多糖類が多く含まれています。これは、一般に言われている食物繊維で、人が消化することは出来ませんが、食品、化粧品、医薬品や各種工業製品に増粘剤、安定化剤、乳化剤として広く使用することが出来ます。このように、フェヌグリークは、種皮と胚乳では、まったく別の組成を持っております。
フェヌグリーク種子の75%が種皮で、25%が胚乳から成っています。又、胚乳は、80%が水溶性物質で20%が水不溶性物質から成っており、水溶性部分が、ガラクトマンナンで、ガラクトマンナンを含む増粘物質を通常フェヌグリークガムといっております。
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- フェヌグリーク種皮について
フェヌグリーク種子の胚乳と種皮は、まったく違った組成をしています。種皮には、ジオスゲニンやヤモゲニンなどのステロイド骨格を有するサポニンや、フェヌグリークの芳香の基である精油分(フェヌグリークオイル)、さらにタンパク質などが含まれています。
フェヌグリークオイル

フェヌグリークオイルは、種皮を水蒸気蒸留することで取ることが出来ます。フェヌグリークオイルは、暗褐色の精油で、17種類の精油が含まれています。これらの芳香成分は、低分子の脂肪酸、脂肪分解物、アルキル化メトキシピラゾン類とフラノン類から構成されています。この内最も強い芳香を持つ成分は、ソトロン(Sotolone:3-Hydrocy-4,5-dimethyl-2(5H)-furanone)で、これらの成分が、合わさってカレーの香りを作っています。その他に多くのテルペン類も含まれていますが、これらは、芳香には関係していません。 主成分のソトロンは,お酒やぶどう酒などのコクのある香りと関係があると考えられております。
フェヌグリークサポニン
フェヌグリークオイルを取った種皮からアルコール抽出するとフェヌグリークサポニンが取れます。
フェヌグリークには、フロスタノール型とスピロスタノール型の2つのタイプのステロイド骨格を持つサポニンが含まれており、最も多く含まれているのはジオスゲニンやヤモゲニンと呼ばれるフロスタノール型のサポゲニンです。フェヌグリーク種皮には、約15%のサポニンが含まれており。重要なサポニンの供給源となっています。特にジオスゲニンは、黄体ホルモンのプロゲステロンの前駆物質で、女性ホルモンや副腎皮質ホルモンの原料になっています。

フェヌグリークサポニン自体には、食欲増進作用、コレステロールの低下作用(難溶性の化合物を作る)、抗がん作用、坑ウイルス作用などがあると言われております。これらの作用は、サポニンが持つ界面活性作用と関連づけて考えられていますが、今のところは、まだ十分には解っていません。現在で言えることは、フェヌグリークサポニンは、天然の乳化剤、発泡剤として非常に広い用途を持っていることです。
フェヌグリークサポニンは、他のサポニンに比べて優れた乳化作用を持っていて、どのオイルに対しても安定な乳化作用を示します。
フェヌグリーク種子には、約32%の粗タンパク質が含まれている。タンパク質のほとんどは、種皮部分に含まれており、種皮部分だけで見ると約42%がタンパク質となり、非常に重要なタンパク質原料である。エアーグリーンでは、この種皮から純粋のタンパク質だけを取り出して製品化する研究を行っております。この製品は、消化性が、90%以上で、純度の高いタンパク質で、その組成は、他のマメ科の植物から取れるタンパク質とよく似ていて、リジンが多く、含硫アミノ酸が少ない特徴を持っております。
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- フェヌグリーク胚乳粉末 [エアーグリーン]
エアーグリーンでは、世界に先駆けてフェヌグリーク種子から種皮と胚乳を分離し、胚乳を精製し、高純度のガラクトマンナンを含む胚乳粉末の製造方法を確立しました。
エアーグリーンの胚乳粉末は、ガラクトマンナンの含有量に応じて3種類に分かれております。胚乳粉末Hは、ガラクトマンナンの含有率が最も高く86%以上ふくまれています。水に溶かしますと乳白色の無臭の均一なゲルになります。特に透明度が要求される化粧品原料などに使われております。フェヌグリーク胚乳粉末Aは、ガラクトマンナンの含有率が80-86%の純度の高い胚乳粉末です。水に良く溶け、においもなく、葛湯の様な味をしております。その為、食品などに使用した場合、他の食材の風味を損ないません。又、ダイエットのための健康食品にも利用されています。
胚乳粉末Bは、ガラクトマンナンの含有率が60-80%で、Aよりも褐色に着色していて若干カレー臭が残っております。これは、種皮の成分が20-40%含まれているためです。その為、胚乳粉末Bは、ガラクトマンナンの糖分吸収抑制作用と種皮の女性ホルモン様作用の両方を持っているのが特徴です。錠剤やカプセル剤にして健康食品として販売するような、水に溶かさない場合でのご使用にお勧めいたします。又価格も胚乳粉末Aより安価です。
フェヌグリーク胚乳粉末の規格は次のようになっております。
この項目の説明を閉じる性状 胚乳粉末H:乳白色又は淡褐色の粉末で、無臭又は、微かに固有のにおいがある。
胚乳粉末A: 乳白色又は、淡褐色の粉末で、わずかに固有のにおいがある。
胚乳粉末B: 淡褐色の粉末で、固有のにおいがある。
確認試験 (1) 水に溶かすと粘性のある液を生じる。
(2) 水溶液は、ゼリー状になる。
(3) 溶解した水溶液には臭いがなく、その味は苦くない。(胚乳粉末H、A)純度試験 (1) 水不溶物 胚乳粉末H、A: 3%以下
胚乳粉末B: 5%以下(2) 重金属 20ppm以下 (4) 砒素 2ppm以下 乾燥減量 10%以下 粘度(1%水溶液) 胚乳粉末H: 4400mPa・s以上
胚乳粉末A: 3000mPa・s以上
胚乳粉末B: 1000mPa・s以上粒度 胚乳粉末H、A:70メッシュ(212μm)以下
胚乳粉末B:100メッシュ(150μm)以下栄養物試験 (1) タンパク質 胚乳粉末H、A: 3%以下
胚乳粉末B: 5%以下(2) デンプン 検出しない (3) 脂肪 1%以下 (4) 食物繊維 胚乳粉末H: 90%以上
胚乳粉末A: 80%以上
胚乳粉末B: 70%以上(5) カロリー 0.3Kcal/g以下 残留農薬 (1)デンドリン及び
ディルドリン
(アルドリンを含む)検出しない (2)BHC 0.2ppm以下 (3)DDT 0.2ppm以下 灰分 1.5%以下 定量(ガラクトマンナン) 胚乳粉末H: 86%以上
胚乳粉末A: 80%以上
胚乳粉末B: 60%以上微生物試験(実測値、1検体) (1) 一般生菌 3X103以下 (2) 大腸菌 検出せず
- フェヌグリーク種皮粉末 [エアーグリーン]
フェヌグリーク種子を種皮と胚乳に分離して得られた種皮を粉砕して粉体にしたものがフェヌグリーク種皮粉末「エアーグリーン」です。種皮と胚乳の組成は、まったく異なっており、胚乳がガラクトマンナンと言う多糖類から出来ているのに対して、種皮は、主としてカレーの香料として使われる芳香成分と、フェヌグリークサポニン、フェヌグリークタンパク、そしてセルロース、ヘミセルロース、リグニンと言った繊維質をから出来ています。
カレー粉には、フェヌグリーク種子がカレーの香りを付ける目的で入れられていますが、カレーの風味を付ける目的ならこの種皮粉末を加えるだけでカレーの香りがある食べ物を作ることが出来ます。しかし、種皮には、苦みがありますので、加える量を調節する必要があります。
欧米では、フェヌグリーク種子を加工したものを健康食品として販売しております。その目的は、ダイエットではなく、フェヌグリーク種皮に含まれるフェヌグリークサポニンを摂取する目的です。フェヌグリークサポニンは、ステロイド型のサポニンで、その中でも最も多く含まれるジオスゲニンは、女性ホルモン(黄体ホルモン)の前駆物質で体内でプロゲステロンに変わります。又、プロゲステロンは、経口避妊薬(ピル)として使われており、ジオスゲニンは、プロゲステロンの製造原料として利用されています。その為、フェヌグリーク種子の健康食品は、バストアップや母乳の出を良くする目的や更年期障害の予防の為に飲まれています。中近東やインドでは、母乳の出を良くするために出産した女性にフェヌグリークを食べさせる習慣が古くからあります。治療薬としてのプロゲステロンは、月経障害や流産予防に1日10-50mg注射されています。
しかし、フェヌグリークサポニンがどれくらい体内でプロゲステロンに変わるかは判っておりません。今で長く食用されてきて、フェヌグリークを食べて女性化したと言うことを聞いたことがありませんので、そんなに多く変換されるとは考えられません。1日に数グラムぐらいの種皮粉末を取ることで徐々に体の変化が期待できるのではないでしょうか。
フェヌグリーク種皮粉末「エアーグリーン」の規格
試験項目 規格値 性状 褐色の粉末で、特異臭を有し、味は苦い 確認試験 サポニン Rf値が0.45-0.50で赤紫色のスポットを示す 純度試験 (1)重金属 20ppm以下 (2)ヒ素 2ppm以下 粒度 100メッシュ(150μm)以下 乾燥減量 10%以下 栄養物試験 (1)タンパク質 20%以上 (2)でんぷん 検出しない (3)脂肪 10%以下 (4)食物繊維 60%以上 残留農薬 (1)デンドリン及び
ディルドリン
(アルドリンを含む)検出しない (2)BHC 0.2ppm以下 (3)DDT 0.2ppm以下 微生物試験 (1)一般生菌 実測値* (2)大腸菌 検出せず *通常、滅菌処理とは、商品に含まれる細菌を熱などにより滅菌して、滅菌後密封してい菌の進入を防ぎ、又は防腐剤を加えて菌の増殖を押さえることで、商品の腐敗を防ぐために行います。
フェヌグリークを含む豆類には、お互いに栄養分を分け合う形で、非常に多くの細菌が共生しております。豆を採取した後も細菌は、活動せず制止した状態で豆の中で生きています。細菌がいるからと言って豆が腐ることはありません。ですから、フェヌグリーク製品を滅菌しなで出荷しても何ら品質に変化はありません。
しかし、一方で、食品原料中の細菌数を少なくする要望があることも事実です。それで、弊社は、フェヌグリーク種皮粉末には、120℃1時間の加熱滅菌処理を行っており、サンプルの一般生菌数が3x103以下の場合、合格として包装処理を行っております。規格の一般生菌の項が、実測値となっているのは、滅菌したサンプルを採取して、測定したときの細菌の数です。
なぜ実測値を記載して、規格値を設定しないかと言いますと、サンプルの採取場所により菌数のバラツキが大きいからです。ある場所では、3000以下であるのに、別の場所では、10000以上になることがあります。それだけ、フェヌグリークの菌の分布が均一でないことを示しています。多くの菌数が出る他の原因は、包装が簡易包装なので、保存中に菌が進入してくる場合も考えられます。この様な事情から規格値を設定して、それ以下の菌数を保証することが困難なため実測値を表示しています。 この項目の説明を閉じる
- 食品添加物としてのフェヌグリーク
食品衛生法では、食品の加工及び保存の目的で加えられるものすべてが食品添加物であると規定している。そして、食品添加物は、「指定添加物」「既存添加物」「天然香料」「一般飲食物添加物」の4つに分類されている。指定添加物とは、食品衛生法で使用が許可されている化学合成品である。既存添加物とは、長い間添加物として使用されている天然物である。天然香料とは、今まで食べられている芳香を持つ天然物である。そして、一般飲食物添加物とは、一般に食品として食べられているが添加物としても使用できる物である。
新たに化学合成品や天然物を食品添加物で使用する場合は、厚生労働省の許可を得なければ ならないが、天然香料と一般飲食物添加物は、許可無く使用することができる。弊社のレモンセントティーツリーオイルは、オーストラリアで食品の着香料として使用されているため天然香料に該当する。ただし、レモンセントティーツリーオイルを着香料として使用する場合は微量で食品に対して他に影響を与えないが、レモンセントティーツリーオイルが、殺菌効果があるので防腐剤として使用する場合は、使用量が多くなるので避けた方が良い。なぜなら、精油は、刺激作用を持っており、食品に配合すると食品自体の風味を損なうおそれがある。又、フェヌグリーク胚乳及び種皮は、カレーの香料としてすべてのカレーに含まれていてすべての人が食べているので、これを増粘剤などに使用する場合は、一般飲食物添加物と見なされて自由に使用することが出来る。
食品添加物は、すべてその物質名を表示しなければならない。レモンセントティーツリーオイルは、レモンセントティーツリーオイル、レモンセントティ−ツリー油又は、レモンティーツリー油と表示すれば良いし、フェヌグリーク胚乳粉末は、フェヌグリーク胚乳粉末、フェヌグリークガムと表示すればよい。食品添加物は、用途名を併記しなければならないが、香料として使う場合には、用途名を書く必要がない。フェヌグリーク胚乳粉末を増粘剤として使用する場合は、増粘剤フェヌグリークガムと書く必要がある。ただし、他の増粘多糖類と併用する場合は、ただ単に増粘多糖類と書くことが出来る。もし、フェヌグリーク胚乳を食物繊維として使用した場合は、これは、栄養強化にあたるので、用途名を書く必要がなくなる。食品の表示は、誠に複雑で、結局は、製造者の判断によるのかもしれない。
- 不思議な物質:4ハイドロキシイソロイシン
最近になってフェヌグリーク種皮に4ハイドロキシイソロイシンと言うアミノ酸が含まれていて、この物質が、インシュリンの分泌を促進させる作用があることが判ってきました。フェヌグリークは、学名が、Trigonella foenum groecum L.と言い、Triginella属に属する植物で、4ハイドロキシイソロイシンは、Trigonella属の植物だけに含まれているアミノ酸で、人にはありません。特にフェヌグリークには、多く含まれています。
フェヌグリーク種子は、古来から糖尿病の治療に使われてきました。そして、その血糖を降下させるのは、胚乳に含まれているガラクトマンナンであると考えられてきました。ガラクトマンナンが糖分の吸収を抑制するので血糖値が上がらないのであると考えられてきました、又、その作用を立証した多くの研究もあります。しかし、血糖に関係する別の物質もあるのではないかと考え、フランスの大学でフェヌグリークに含まれる物質をすべて単離して、1つ1つの物質が糖尿病に効果があるか調べてきました。その結果、フェヌグリーク種子に含まれる4ハイドロキシイソロイシンと言う物質が、インシュリンの分泌を促進させることが判りました。即ち、フェヌグリークは、複数の作用で血糖を下げていたのです。
4ハイドロキシイソロイシンと言うアミノ酸は、イソロイシンと言うアミノ酸に水酸基が1個ついたもので、非常に単純な物質です。16.1mg/Lから161mg/Lの濃度で血液中に存在するとインシュリンの分泌を血糖値に応じて促進させます。この物質の特異な点は、正常な血糖値、実験では、90mg/dlでは、全く作用しません。4ハイドロキシイソロイシンが、作用するのは、血糖値が119mg/dlになった時からで、それ以上に血糖値が上昇しますとインシュリンの分泌量も上昇させます。非常に変わった作用をする物質です。
医薬品でインシュリンの分泌を高める物質に、スルフォニル尿素と言う薬がありますが、この薬は、血糖値に関係なくインシュリンの分泌を促進します。その為、正常な血糖値の時に服用しますと、低血糖を引き起こす危険性があり、服用するのに注意がいりますが、この4ハイドロキシイソロイシンは、そのような危険性が無い安全なインシュリン分泌促進剤と言えます。
4ハイドロキシイソロイシンがどのようにしてインシュリンの分泌を活性化するかと言いますと、4ハイドロキシイソロイシンは、直接膵臓のβ細胞に作用してβ細胞を活性化させる性質を持っているためだと考えられています。4ハイドロイソロイシンは、特異的にβ細胞にくっつく性質があり、4ハイドロキシイソロイシンがくっついたベータ細胞は、血糖値に過敏になり、血糖値が上昇すればするほどインシュリンの分泌量を増加させるようになります。
インシュリンは、血液中の糖分を細胞内に取り込ませて糖を消費させる役目を持っております。インシュリンの分泌量が少なかったり、分泌していてもインシュリンの機能が弱かったりすると、糖がいつまでも血液中に残り、それが尿中に排出されるようになるのが糖尿病です。特にこのような糖尿病を本態性糖尿病、成人型糖尿病、非インシュリン依存性糖尿病とかタイプII糖尿病とか色んな呼び方で言われおり、最も多いタイプの糖尿病です。
フェヌグリーク種子には、0.56%の4ハイドロキシイソロイシンが含まれています。種皮で換算しますと0.75%含まれていることになります。体重60kgの人が、血液中の4ハイドロキシイソロイシンの濃度を16.1mg/Lにするには、血液量が70ml/kgと言われておりますので、体重60kgの人は、0.07X60=4.2Lの血液があることになりますから、4.2X16.1=67.6mgの4ハイドロキシイソロイシンを取る必要があります。これを種皮から取るには、0.0676/0.0075=9gで約9gの種皮を飲む必要があります。ちょっと多い量ですが、取れないことはありません。糖尿病の人は、せっせと種皮をオブラートに包んで飲むことですね。
参考文献
Yves Sauvaire et., al, 4-Hydroxyisoluecine: A novel amino acid Potentiator of insulin secretion, Diabetes, Vol.47 February 1998, pp206-210 この項目の説明を閉じる
Christophe Broca et., al. 4-Hydeoxyisoleucine: effects of synthetic and natural analoques on insulin secretion, European Journal of Pharmacology 390 (2000) 339-345
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- フェヌグリーク胚乳粉末 [エアーグリーン]
