最も広い用途は、防腐剤や保存剤としての使用です。合成保存剤に代わる天然保存剤として使用することで、ナチュラルコスメティックを作ることが出来ますし、今まで防腐剤や保存剤を使用できなかった食品にも天然物のレモンセントティーツリーオイルだと使用することが出来ます。ティーツリーオイルを防腐剤や保存剤に使用する場合の濃度は、0.5%以下が目安になります。
コスメシューティカル(Cosmeceutical)とは、化粧品と医薬品の中間に位置する薬効のある化粧品のことを指します。
ティーツリーオイルは、フケの発生の原因である真菌(pitryosporum ovales)を殺しますのでフケ取り用のシャンプーやコンディショナーに1-5%配合されています。またティーツリーオイルは殺虫作用を持っておりますので、シラミを駆除する目的でティーツリーオイルを配合している製品も多くあります。
ティーツリーオイルが最も利用されるのは固形や液体石鹸の殺菌成分としてです。通常1-2%配合することで、すべての石鹸 を薬用石鹸にすることができます。わきの下に塗る制汗剤やデオドラント剤に2-3%配合されることも多くあります。
足の臭いを取る目的で1-2%配合されます。また、水虫の予防や治療の目的で5%以上配合しての濃度で配合されています。
ティーツリーオイルは歯周病の原因である口内細菌を殺菌します。0.5-1%濃度のハミガキやマウスウォッシュが発売されてます。しかし効果を高めるには、高濃度で長時間歯茎に付着できるような製剤が開発されるべきでしょう。その場合毒性の無いレモンセントティーツリーオイルを使用するほうが良いと思われます。
フェイスケアー商品にティーツリーオイルを配合する最大の目的はニキビの予防と治療です。ニキビ菌(Propionibacterium acnes)や皮膚に存在する他の細菌に対するティーツリーオイルの抗菌力を利用して、多くのニキビ用の化粧品が開発されています。治療目的に使用する化粧品には5-20%の高濃度で配合し予防目的で使用する化粧品には0.5-1%の濃度で配合されています。
殺菌、消臭、除菌を目的としてトイレタリー製品に使用できます。例えば、風呂場やトイレの洗浄剤に配合しておきますと汚れやシミの原因になるカビなどを殺菌、除菌します。
ティーツリーオイルを靴敷きや消臭スプレーに配合しておきますと、その抗菌効果により悪臭の除去に役立ちます。
カンジタ菌を殺しますので、ベビー用のお尻拭き剤などに配合しておきますと、おむつかぶれの予防になります。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対して抗菌性がありますので、病院用品への使用が考えられます。
トリコモナス菌やカンジタ菌に対する高い抗菌力を持っていますので、女性用の生理用品に配合することで感染を防ぐことができます。
ティーツリーオイルは、昆虫忌避作用や殺虫作用を持っていますので、ペット用品に配合することで、動物の衛生管理に役立ちます。
ティーツリーオイルを含む飴やチューインガムなどを長時間口に含んでいますと、歯周病の原因となる口内細菌の除菌や上気道感染の予防に役立ちます。特にレモンセントティーツリーオイルが適しております。
ティーツリーオイルを配合したティッシュペーパーが、オーストラリアで販売されています。ティーツリーオイルを配合しておきますと無菌のティッシュペーパーができます。壁紙などの建築資材に配合しておきますと、カビなどによるシミやくすみを防ぐことができます。
最近空調システムのレジオネラ菌感染が問題になっていますが、ティーツリーオイルを含んだフィルターに空気を通すことで空気中のレジオネラ菌を殺菌し、さらにさわやかな芳香を与えることで室内の空気をリフレッシュすることができます。
すべての製品を無菌製品に
ティーツリーオイルを配合した製品は、すべて一般に言われている抗菌グッズになります。